
はじめに
Classic Hamster は Windows OS 上で動作する多機能ネットニュース・メールサーバソフトウェアです。 Version 2 から IMAP4 サーバがサポートされています。2004年1月現在β版が公開されています。
Version 2 の初期の版ではいたるところに IMAP4 のバグがあるようなので IMAP4を利用する場合は最新β版を利用する必要があります。
このページは Hamster を IMAP4 サーバとして利用する場合の簡単なインストールの手順、注意点などを紹介します。ネットニュースは日本語Hamsterページを参照の上 Version 1.3 系で利用するのがいいかもしれません。(わたしはネットニュースは読まないのでこのページはHamsterをニュースサーバとして利用するための手順は紹介していません。) また主目的として、わたしが使用しているメールソフトである cmail での Namazu を利用した検索機能の説明の一環として紹介していますので、cmail に特化した記述があらわれる部分があるかもしれません。cmail のユーザでない場合は無視してください。
またこのページに紹介している情報を利用して生じた問題(ソフトウェアが動作しない、メールデータ消失など)についてはいかなる責任もとりかねますのでご了承ください。あくまでも個人の責任においてご利用ください。
インストール
まずインストール先を決定します。インストール先のディレクトリ以下にニュース・メールデータが保存されますので十分なディスクスペースがあるドライブをインストール先にするのがよいと思われます。ここでは簡単に D: ドライブ上に Hamster というディレクトリを作成しその下にインストールするのを仮定しています。
次にソフトウェアを Thomas G. Liesner's homepage::Hamster Classic ページ からダウンロードします。 ベースとなる 2.0.0.1、日本語リソースが梱包されている Beta 2.0.3.0 およびこれを書いている時点での最新バージョンの 2.0.4.0 をダウンロードしてください。これを順に展開してインストールします。
以下、インストール例での手順です。
|
|
|
インストール後のフォルダは次のようになってます。

配布 zip ファイルはこの時点で消してもいいですし、万が一再インストールするときのためにそのままにしておいてもいいと思います。
設定
起動および言語の選択
Hamster.exe を起動します。Choose Language と聞いてきますので日本語または日本語化済の Windows の場合は ja、英語版の場合は en を選んでください。一応ログと警告を眺めておきます。必要なディレクトリ類が自動的に作成されています。こんな感じ。

Admin パスワードの設定
次に [管理(M)]→[アカウントとパスワード(A)...]を開いて admin ユーザのパスワードを設定します。[admin,Hamster Administrator,{なし}]リストからを選択して[編集(E)...]をクリックします。パスワードは「なし」になっているので[変更(C)...]をクリックしてからパスワードを入力します。設定が正常にすむとパスワードが「設定済み」になります。


[OK(O)] をクリックしてダイアログボックスのウィンドウをすべて閉じてください。
IMAP4 サーバのアカウント作成
次に IMAP4 サーバアクセス用のアカウントをAdminグループのメンバとして作成します。 [管理(M)]→[アカウントとパスワード(A)...]を開いて [Admin, Administration]グループをリストから選択 [ユーザの追加] をクリックします。ユーザ名を聞いてくるので適当なアカウント名前を英字で入力します。[アカウントの編集] のダイアログボックスになるので [一般] タブから Admin のパスワード変更手順と同様に [変更(C)...] をクリックしてパスワードを設定します。ここでは goodguy というユーザを作成してみました。


[アカウント編集] のダイアログボックスの [メール (POP3/IMAP+SMTP)] タブを選択、[Override group setting for type of local mailbox] チェックボックスをチェックすると選択ボタンがあらわれますので [User has local mailbox, usage by IMAP-Client] をチェックします。メールアドレスも適宜入力してください。

[OK(O)] をクリックしてウィンドウを閉じます。
注意: ここが β 2.0.4.0 だと非常にわかりにくいので気をつけてください。ここで usage by IMAP-Client を選択しておかないと認証が通らず IMAP4 サーバが利用できません。デフォルトは POP3 になっていて [Override ...] のチェックボックスをチェックしないと選択がでませんのでかならず確認してください。
取り込み用 POP3 アカウントの設定
次に、外部メールサーバからメールを作成したアカウントに取り込むための設定をします。[管理(M)]→[メールの設定(M)...]を開き[POP3サーバ]タブを選択、[追加(A)...]をクリックします。外部メールサーバを聞いてきますので お使いの ISP のメールサーバホスト名をドメイン名を含めて入力します。入力がすむと POP3サーバの設定のダイアログボックスがでますのでユーザ名/パスワードの[編集(E)...]をクリックして Admin と IMAP4ユーザのパスワード変更と同様の手順で POP3 アカウントのユーザとパスワードを入力します。取り込んだ後にサーバからメールを削除したい場合など [サーバにメールを残す。すなわち削除しない] 項目の選択を適宜おこなってください。
TIPS: パスワードをセーブするのが嫌な場合は?を設定すると取り込みに行くとき入力するようにできます。自動化する場合はセーブしないと話になりませんが。
次に [Default User] タブを選択し [メールを受信するための規定のユーザー(A)] で既に作成したアカウントを選択します。この例では [goodguy = goodguy] を選択してます。
注意: これを忘れるとメールがすべて Admin に行ってしまうということになりますので気をつけてください。

[OK(O)] をクリックしてウィンドウを閉じます。
次にテストメッセージを取り込みます。あらかじめお使いのメールソフトで上記の手順で設定した外部アカウントにテストメールを一通書いて送っておきます。[送受信(O)]→[すべてのPOP3サーバ] とするとメッセージを取り込みに行きます。メインウィンドウの [ログ] タブを見て正常に受信できているか確認してください。

[サービス(L)]→[ニュースとメールのディレクトリを開く...] で [ディレクトリの編集] のウィンドウを開き、対象のユーザアカウントのメールボックスをクリックしてメッセージがあることを確認してください。以下の例は goodguy のメールボックスに取り込んだメールを確認しているところです。

IMAP4 サーバ自動起動の設定と起動
デフォルトでは IMAP4 サーバは起動しませんのでこれを設定します。 [管理(M)]→[自動化...]を開き[一般]タブを選択、IMAP をチェックします。必要のないサービスはチェックをはずしておくとよいかもしれません。ここではNNTPとPOP3をはずしIMAP4をチェックしてます。

[OK(O)] をクリックしてウィンドウを閉じます。
注意: デフォルトでは 127.0.0.1 をローカルIPにバインドしますのでローカルホスト上で動作するクライアント(メールソフト)からの接続に限定されます。(Hamster と メールソフトが同一PC上で走っていなくてはだめ。) 外部からの接続を許可する場合は [管理(M)]→[ローカルサービスの設定(L)...]を開いて [IMAP]タブを選択、使用IPを127.0.0.1 から別の IP アドレスに変更してください。
ここでいったん Hamster を終了して再起動します。([サービス(L)]→[メールサーバ開始と終了(IMAP)] で IMAP4 サーバを動作させることもできます。ここでは再起動で自動的に IMAP4 サーバがスタートするのを確認するために Hamster を再起動しています。) ログに [ローカルサーバIMAPを起動しました] とでるのを確認しておきます。
注意:デフォルトではSSLを使わないので IMAP server startup without SSL capability and does't conform RFC 3501 と警告がでます。cmail をクライアントで使う場合 SSL はまだサポートしていないので無視してください。SSL サポートのあるクライアントを使用している場合で SSL を使いたい場合は [管理(M)]→[ローカルサービスの設定(L)...]を開いて [IMAP]タブを選択し、ウィンドウの一番下にある[詳細設定]のチェックボックスをチェックすると SSL の設定項目があらわれます。適宜設定してください。
IMAP4 クライアント起動および接続試験
IMAP4をサポートしているメールソフトで接続試験を行います。ここでは cmail での設定を紹介しています。
cmail は cmail-2.62+20031231.tar.gz を使用します。(最新の公式リリース版 2.62 では Hamster を併用した場合に挙動が明らかにおかしいところがあります。) ここでは customize が使えることを前提に説明します。 まずcmail を起動し、サマリモードかフォルダモードの画面の状態で cmail プルダウンメニューから [Cmail Customize] を選択 Customize 画面を表示させます。 [Cmail General/ユーザ情報、環境等の設定]→[Cmail Other Features/他のパッケージの設定]→[Cmail Simap4 Group/simap4.elを利用してIMAP4サーバにアクセスするための設定]で IMAP4 設定画面を表示させます。
ここで [Cmail Use Simap4] を on にし、[Cmail Simap4 Servers] → [INS] を指定してサーバの設定を行います。 まず [Server:] を localhost (外部からアクセスする場合はHamsterが走るPCのホスト名)、[UserID:] を上で作成したアカウント (例では goodguy)、 [TopDir:] を適当なディレクトリ名に設定します。あと [Authentication Type:] を [CRAM-MD5]、[Search Method:] を [Standard] か [Ehnahced Search] に設定します。Namazu を利用しての検索を使用する場合はここで [Enhanced Search] にしておきます。

[Save for Future Sessions] をクリックしてセーブします。ここで M-x cmail として cmail を再起動します。上で指定したトップディレクトリが作成された旨のメッセージが表示されるはずです。パスワードの入力を求めてきますので入力するとフォルダを同期します。この時点でフォルダモードはフォルダキャッシュ更新部分にバグがあるのかディレクトリが表示されません。q で一回 cmail を終了して M-x cmail でさらに再起動すると表示されます。ディレクトリに移動しテストで取り込んだメールが INBOX に取り込まれていれば成功です。こんな感じ。

これで cmail から Hamster の IMAP4 サーバ機能を利用できるようになりました。
他のメールソフトでも同様の設定で Hamster IMAP4 が利用できるようになっているはずです。
便利に使う
Windows ログイン時に自動起動
Hamster.exe のショートカットを作成してスタートアップのディレクトリにコピーしてログイン時にIMAP4サーバを自動起動するようにしておきます。
この場合 [管理(M)]→[一般設定(G)...]、[表示] タブの Hamster セクション内の [アイコン状態で起動(I)] チェックボックスをチェックしておくとタスクトレイにアイコン状態で起動します。(アプリケーションウィンドウを起動時に開かない。) その下の [閉じる[X]で最小化(M)] も不用意に終了させてしまうことが防げますのでチェックしておくと便利かもしれません。

TIPS: 手元では最初からチェックボックスがチェックしてあったにもかかわらずなぜかちゃんと動かなかったので、いっかいチェックをはずし [OK] で設定から抜け、再度設定画面に戻ってから設定しなおしたらうまくいきました。うまく動かない場合は試してみてください。
タスクトレイアイコンのクリックでメールの取り込みに行くようにする
[管理(M)]→[自動化...]を開き[アクション]タブを選択、アクション選択のセクションの [トレイアイコン] の項をクリックして展開、その下の [クリック] をハイライトします。[スクリプトの実行:] セクションのテキストボックスで HamMailExchange と入力し [OK] をクリックして閉じます。これでタスクトレイのアイコンをクリックするとメールの取り込みに行くようになります。

注意: この設定をするとクリックでアプリケーションのフルウィンドウ表示にならなくなります。アプリケーションのウィンドウを表示したい場合は、タスクトレイのアイコンで右クリックしてポップアップメニューを表示し [元のサイズに戻す(R)] で表示することができます。
その他
スクリプトを駆使していろんなことができるようです。いろいろ試してみるともっと便利な使い方があるでしょう。メールのスパムフィルタや自動分類なども Hamster 上でできるようです。ヘルプを呼んだりニュース上のディスカッショングループなどで情報を集めて研究してみるのもおもしろいのではないでしょうか。